illust
[チルチルとミチルの物語]

STORY[6-1]
illust とあるクリスマス・イブの夜。サンタクロースも素通りしてしまうような
小さな森のきこり小屋では、チルチルとミチルが窓辺に並び、イブで
にぎわう村の様子を眺めていました。たくさんのプレゼントやはなやかな
パーティー。貧しい暮らしのふたりは、そんな様子をただ眺めているしか
ないのです。
そこへ、突然、あやしげな老婆があらわれ、ふたりに青い鳥を探してくれ
と頼みます。なんでも、そのお婆さんにはひどく病気の娘がいて、青い鳥
が見つかればその娘さんが幸福になるというのです。

突然のことに驚くチルチルとミチルを前に、お婆さんは奇妙な帽子をさし
出しました。よく見ると小さなダイヤがついています。そのダイヤを操作
すると、身の回りのすべてのものの精があらわれヒトの言葉がはなせる
ようになるといいます。「とても信じられない」、驚くふたりを前に老婆は
「試してごらん」とささやきます。チルチルがダイヤを回してみると、ふしぎ
なことに、きこり小屋の中のパンやら牛乳や砂糖やら、いろいろなもの
が動きだし、ふたりに話しかけるではありませんか。イヌやネコも言葉が
通じるようになって大よろこび。それどころか火や、水や光の精まで
あらわれ踊りだし大騒ぎになりました。
ドン、ドン、ドン。大変です。あんまり騒ぎすぎたので、お父さんが起きて
きて部屋のドアをノックしています。チルチルは急いでみんなを元に戻そう
とダイヤを回しましたが、あんまりあわてたので急には戻れません。
そこでチルチルは、みんなを連れて青い鳥を探す旅に出発したのです。

<< BACK NEXT>>