
STORY[6-2]
最初に訪れたのは「思い出の国」。濃い霧が立ちこめています。ようやく霧が晴れてくると、小さな百姓家が見えてきました。庭で、とうの昔に 死んでしまった懐かしいおじいさんと、おばあさんが居眠りをしています。 しばらく様子を見ていると、大きなノビをしてふたりが目をさましました。 大喜びで駆けよるチルチルとミチル。「もう会えないと思ったのに」。そう 告げると、おじいさん、おばあさんはニッコリとほほえんで「生きている者 が思い出してさえくれれば目がさめて、いつでも会えるんだよ」といい ます。庭先の梅の木の枝にとまっていたツグミが、いきなり鳴き出し ました。それも、チルチルがツグミのことを思ったからだとおじいさんは 説明します。チルチルは、そのツグミの色が青いことに気がつきました。 探している青い鳥です。おじいさん、おばあさんの許可をもらって、持って きたカゴに青い鳥をしまいました。
ホッとしたチルチルが、ふと死んだ妹や弟たちのことを思い出すと、小屋
そこへ、大きな時計の音。戻る時間が来たのです。最後のキスをかわし |