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[チルチルとミチルの物語]

STORY[6-3]
illust 次にチルチルとミチルは「夜の精」が住む御殿に
やってきました。そこには夜に支配された多くの
トビラがあり、その中に青い鳥がいるらしいので
す。みんなは怖がって尻込みしますが、チルチル
は鍵をもらい、ひとつずつトビラをあけ始めまし
た。最初のトビラをあけると、おそろしい幽霊が
飛び出しました。チルチルはパンやイヌと力を
合わせて元の部屋に押し戻します。
「病気」「戦争」「影」「恐れ」次々とあけていくと、
最後にまん中の大きなトビラが残りました。「その
トビラを一度でもあけたら最期、生きて日の目を
見られないよ」と脅されます。ミチルや弱虫のパン
などはこわがってガタガタ震え始めます。
チルチルは勇気をふりしぼって、そのトビラをあけ
ました。すると、意外にもそこにはたくさんの青い
鳥が飛んでいます。何千、何万、何億という数の
青い鳥です。たくさん捕まえたチルチルでしたが、
一歩、外へ出たとたん、みんなぐったりして死んで
しまいました。日の光の中でも生きていける本当
の青い鳥ではなかったのです。
次に一行は森の中へ入りました。帽子のダイヤを
回すと、たくさんの木々の精があらわれます。年
取った樫の木の枝に青い鳥がとまっています。
             「その鳥を下さい」と頼むチルチルに、木々の精は
断ったばかりか動物たちの精と共に戦いを挑みます。昔から人間たちは
木を切りたおし、動物を殺し数多くの罪を犯してきた、その仕返しだと
いうのです。チルチルはナイフ一本で立ち向かいますが、何しろ相手の
数が多く、あわやと言うところまで追い込まれます。絶対絶命。そこへ
光の精が登場し、ダイヤを回すようにアドバイスします。チルチルが
ダイヤを回すと、木々の精も動物たちの精も、またたく間に姿を消し、
あたりは、また静かな森に戻ったのです。
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