
STORY[6-5]
次に訪れた「未来の国」は、目に見える何もかもが青色に染まっていました。そこで、チルチルとミチルはたくさんの子供たちに出会いました。どの 子もみんな空色の着物を着ています。 広間にぎっしりと集まった子供 たち。しかもそんな広間が他に3万もあるというのですから驚きです。 その子供たちはまだ産まれていない、つまり、誕生を待っている子供たち なのです。子供たちはそれぞれ大切なテーマを抱えています。世の中を 幸福にする機械を発明しようと考えている子がいます。月の中に隠して ある宝を見つけようと考えている子がいます。長生きの薬を発明しようと 考えている子がいます。羽がなくても空を飛べる機械を発明しようと考え ている子がいます。それぞれ誕生してからの「自分」を準備しているのです。 なかには馬車の車輪ほどの大きさのひな菊を作るんだと訴える子がいます。 メロンほどの大きさのリンゴを作ろうと考えている子供ももいます。その一方で、大きな罪や病 気を持っている子もいます。つまり、人間は何かひとつ「自分の運命」を持って産ま れていかなければならないとうのです。そこへ「時のおじいさん」があらわれ、子供 たちはみんな大きな船に乗り込みます。地球へ出発するのです。その地球からは清ら かな歌声が聞こえてきました。お母さんたちが歌いながら迎えにきたのです。 |